朝倉未来はケラモフ戦で引退してしまうのか!?

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7月30日に行われた超RIZIN2のメインとなった朝倉未来vsヴガール・ケラモフ。
クレベルの計量ミスにより急遽フェザー級タイトルマッチとなったこの試合。
多くのプロ格闘家は朝倉勝利を予想していた。

しかし敗北を喫した朝倉未来。
試合直後のインタビューが引退を感じさせるものだった。

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朝倉未来はケラモフ戦で引退してしまうのか!?

試合は、開始から互いに慎重に距離を取り合う時間が続く。
しかし、ケラモフがシングルレッグのタックルに入ると、朝倉はロープ際に後退。
ケラモフが片足を掴みながらパンチをヒットさせ、グラウンドに持ち込むとマウントを取る展開に。

ケラモフが上から肘を落とし、それを嫌がった朝倉が立ち上がるとケラモフはすかさずバックを取った。
そして、朝倉の首を取りチョークの体制に入る。
朝倉の後ろにはスペースがなく普通はキマらない状況だが、ケラモフは強靭なパワーで腕を首にねじ込んでいく。
前戦の堀江戦を彷彿とさせる状況だ。

そして、朝倉は苦しそうな顔を浮かべ無念のタップアウト。
見事ケラモフは第4代RIZINフェザー級王者となった。

青木真也は試合前
「実はケラモフって、未来にとって相性がめちゃくちゃいい相手なんだよ。
朝倉はテイクダウンディフェンスが強くて、ケラモフの打撃が粗い。
朝倉未来の打たせて取る吉井理人のようなスタイルに見事に合うんだよね。
つまりテイクダウンを切られ続け、焦ったケラモフの打撃がますます粗くなったところに未来のカウンターのパンチが入ると思う。」
と予想を語っていたが、終わってみればケラモフがあっという間に勝ちを決めた。

朝倉は茫然自失の表情でリング上のロープに手を掛け、下を向くしかなかった。
同じ一本負けを喫したクレベル戦の時は、「強い強い」とクレベルを称えていたが、挨拶を交わしてきたケラモフには言葉はなかった。

試合直後のインタビューでは

ケラモフについて「強かったですね」と淡々と答える。

試合後の心境を聞かれ「うーん、今は言葉がない。何もないです。反省するような内容ではなかった。今までの負けとは違って難しいですね」と振り返る。
RIZINで初めて自らタップして負けを認めたが「あのまま落ちるまで耐えることもできたけど、(クレベル・コイケ戦で)タップしないことが悪いとも言われたので」と語った。

今後のプランを聞かれると言葉をためながら「目標はないです。考えられない状況です」と答える。
試合前、朝倉は
「(今は)色々な仕事が確立して、ようやく格闘技に打ち込める感じになったというか。最後の自分の夢を懸けるじゃないけど、今までで一番頑張ろうかなと思ってるんで」
「俺、全部勝つつもりですよ、ケラモフもクレベルも。これでさらに上のステップに行きたいと思ってますよ」
「UFCに行きたいんですよね、その2人に勝ったら。今の夢ですね。この辺に勝てない様だったら諦めるしかないと思うんですけど、勝ってるようだったら行くとこまで行きますよ」
と語っていたが、その夢は打ち砕かれてしまったようだ。

希望していたクレベルとの再戦についても「言ってる場合じゃないので」と力なく話す。
インタビューで、常にクレベルとの再戦を望んでいた朝倉だが、それどころではないようだ。

フィニッシュシーンについて、「背中がロープについていて、あの状態で極まるとは思っていない。油断と言ってしまえば油断かもしれないです。段々と絞まっていってそれが想定外でしたね」と冷静に語った。

声援を送ってくれたファンにむけて「すごい期待してくれたファンの人も多かったし、自分がチャンピオンになる姿を夢見ながら遠くから応援しに来てくれた人たちには、申し訳ないです」と落胆しながらも謝罪した。

斎藤裕との初戦で負た時は、「すぐに再戦したい」とリベンジに燃えていた。
クレベルに負けた時も引退を示唆したが、堀口の「未来くん、やめないでほしいな」などの、多くのファンや格闘家の続行を聞き続行を決意した。

朝倉が本格的に格闘技の練習量を増やしたのはクレベル戦の一ヶ月前。
朝倉は「もっと強くなれるはず」と感じていた。

しかし今回は、格闘技に打ち込むようになってからの負け。
しかも、何もできずに負けてしまった。
いつもは自身の試合を分析し反省を語るが
「何もないです。反省するような内容ではなかった。今までの負けとは違って難しいですね」
と、今までの負けとは違うと語る。

一方ケラモフは試合後
「朝倉選手と対戦すると決まったときから楽な試合にならないと思っていたので丹念に練習してきた。私が試合中にミスをすれば逃すことなく攻めてくるので、いつもより2、3倍の練習をしてきた」とトレーニングの日々を振り返る。

 朝倉対策として「彼は打撃が強いと聞いてるので、チームの作戦は打撃よりグラウンドで攻めることだったので、それに従って練習をしてきた」と明かしたが、「打撃でも引けを取らないし恐れていないので、来的に再戦して打撃勝負になっても勝てる自信がある」と胸を張った。

 防衛戦の相手については「何人か候補者を選べと言われたら選ぶが、誰とやってもいいです。クレベル・コイケ、斎藤裕、鈴木千裕、誰でも言われた人と対戦する」と王者としての自信を見せたが、「RIZINのこの階級は優秀な選手が多いので、たとえベルトをとっても毎日練習しないとこのベルトを保つことはできない」と勝ってなお気を引き締めた。

 会場はほとんどが朝倉未来ファンだったが「特別にそう感じなかった。外国で試合をすることが多いし、会場のファン全員が対戦相手のファンだったこともあった」と意識せず。逆に「日本のファンがSNSなどで応援してくれることに感謝しています。すべてを翻訳して読んでいます」と思いを伝えた。

 試合の前には、11月に母国のアゼルバイジャンでRIZINが開催されることが発表された。「大きなモチベーションになった。私やムサエフが日本で実力を見せて功績を築き、私たちの日本やRIZINへの愛が実った結果だと思う」と笑顔を見せた。

アウトサイダーで名をはせ、18年8月にRIZINに初参戦。その強さとカリスマ性で人気を獲得すると、20年11月21日には、初代RIZINフェザー級王座決定戦で初めてベルトに挑んだが、斉藤裕にフルマークで判定負け。今回、2度目の戴冠のチャンスが舞い込んできたが、コーカサスの雷の前に、為す術なく散った。

超人的な減量をクリアし、この日を迎えた。前日の公開計量では、リミットの66キロで無事にパス。ただ、大会2日前の出場全選手のインタビューでは残り4・5キロもあった。その日の声もカラカラ。絞り出すように、言葉を発していた。あまり弱音を吐くことはない男が「結構キツい」と話していた。それでも、きっちり間に合わせ、メインに登場したが、王座には届かなかった。

弟・海に吉報を届けられなかった。海は当初、元Bellatorのバンタム級王者フアン・アーチュレッタ(米国)とRIZIN同級王座決定戦を控えていた。セミファイナルで、兄の前に試合をするはずだった。ただ、今月上旬に左膝内側側副靱帯(じんたい)損傷を負い、全治6週間~8週間程と欠場を余儀なくされた。兄弟そろっての同日チャンピオンの可能性が消えた中、未来にかかる期待は大きかった。海も見つめる前で、朝倉兄弟にとっても悔しい1敗となった。

以前から30歳の引退を示唆している朝倉選手。今現在31歳です。
今回、朝倉選手はいいところを出せずに負けてしまいましたが、私はまだ引退せずに続けてほしいと思っています。
皆さんはどう思いますか?

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