井上尚弥・ダスマリナスのコメント
井上尚弥
「4団体統一へ向けての位置づけで挑んだ。勝ったことの嬉しさもあるが、こんなところで手を上げて喜んでいられるステージではない」
「思ったよりも出てこなかった。自分のやりやすいぺースで進められた」
「合わした段階で、相手が弱気な姿勢も見せた。こんなもんかという感じがあった」
「1ラウンドに相手の実力と出方を見て早い回で(KO勝利)いけるかなと確信が持てた」
「ボディでも顔でもどちらでも倒せる準備をしてきた。足を使い始めたので、上はちょっと的が絞りつらい印象があった。その段階でボディに切り替えた」
自身の採点は
「80点」
「足の運びが今一だった」
「今回は、ダスマリナスうんぬんじゃなく、ラスベガスの期待感とドネア、カシメロが見に来ている中で、どう自分を出しきれるかが自分の中での課題だった。このくらいの試合をしないとアピールできなかった」
ドネアVSカシメロについて
笑顔の理由を聞かれると
「勝ったことの嬉しさもあるが、その後、ドネア、カシメロの勝者と戦えることの嬉しさがなによりです」
どちらと戦いたいかを聞かれると
「よりドラマチックなのはドネアですね」と答えた。
ダスマリナス
「ナオヤ・イノウエは素晴らしかった」
「凄い衝撃だった。防御できず、息ができなかった」
「凄い衝撃だった。防御できず、息ができなかった」
「イノウエはトータルパッケージ(全て兼ね備えている)。スピード、パワー、異なるタイプの動きやスキルを持っている」と絶賛。
8月14日に拳を交えるWBC王者ノニト・ドネアとWBO王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)の勝者との井上戦を展望については「(ドネア×カシメロ勝者が勝てる)可能性はあると思う。いい試合ができると思う」
ドネア・カシメロの反応、コメント
ドネア
「彼は本当に強い」
「うまくパンチを当てることができていた。美しかったしパワーも私と戦ったときよりも強くなっていた」
井上選手との試合については
「ぜひやりたい。今日の彼の戦いをみて、私も強くあらねば、今より向上しなければと思った。もちろん勝つ。100%勝つ」
井上の勝利を労いながら
「おめでとう。とても強いね」
カシメロ
「グレートなファイトだった。井上は相手にチャンスを与えない凄い試合をした」
時期対戦については
「楽勝だ。ドネアをやっつけて井上だってやっつける、去年からチャンスを待っている。できるだけ早くやりたい。誰が一番強いかを見せる」
YouTubeや動画での格闘家・専門家の反応、レビュー
ガーボンタ・デービス(Gervonta Davis)
元IBF世界スーパーフェザー級王者。現WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者。現WBA世界ライト級レギュラー王者。世界2階級制覇王者。
「すげえやつがいるんだ。」
「パンチだけじゃなくフットワークもすごい。あいつはすごい」
「距離のとり方、全部うまい」
体重を落として対戦するか?という問いには
「それはちょっと・・・」
具志堅用高
元WBA世界ライトフライ級王者
「強いよ」
「相手がすごく弱く見えるよね。あのダウンの仕方見たら」
「(ダスマリナスが)逃げてるんですよ腰が。アウトボクシングしようと逃げるから逆にパンチもらうんすよまともに。」
「最初のボディでダウンしたときに、これはもうボディで終わっちゃうなっていうのは見えましたね。」
京口紘人
元IBF世界ミニマム級王者。現WBA世界ライトフライ級スーパー王者。
「一言で言ったらエグいっすね」
「圧勝するってのはわかってたんですけど、5Rくらいでストップするかなって予想やったんすよ。」
「1R目出だし(井上が)丁寧にやってたんですけど、ダスマリナスのパワーだったり、スピード、タイミング、角度ああいいうの分析したラウンドやったなっていうのと。」
「印象的だったのが常に(井上が)リング中央に陣取ってて、絶対にロープを背負わなかった。ガード固めてたので思った以上にダスマリナス選手はプレッシャー感じていたと思う。」
「2R目からは(井上は)ガードばかりしてたら相手が手出せなくなるから、あえてスキを作ってカウンターっていう風に思った。」
「ラスベガスのメインのリングでノーガードで戦える強心臓の持ち主はなかなかいないっすよ。僕はできないですよ(笑)」
次の対戦相手候補のドネアとカシメロについて
「僕が見たいのはカシメロとの試合ですね。」
亀田和毅
元WBO世界バンタム級王者。元WBC世界スーパーバンタム級暫定王者
「一番印象に残ったのは、(井上の)何が強いのかって言うとブレへんところ。下半身がめちゃ強い。」
「もう一つ思ったのが左のリード。ここの間合いが深くて(相手は)入りにくそう。ここの間合いを取るのが上手いなって」
生で井上尚弥を見た感想を聞かれて
「パンチ力はそこまであるとは思わなかったんですけど、スピードと下半身の強さが一番印象に残った。」
「試合中での距離や打ち分けの切り替えが上手い。テレビで見るだけでは全然わからなかた。そこはホンマに勉強になった。」
井上尚弥の一番強いところを聞かれて
「メンタルの強さ。(普通、試合より練習の方が強いが)練習と試合でほとんど差がないと思う。」
「日本人がアメリカで活躍してるのは(自分の)モチベーションになる。」
細川バレンタイン
40代日本スーパーライト級王者
「俺がやってるスポーツと尚弥がやってるスポーツって同じなんだよね?ボクシングってあんなに簡単だったっけ?」
「ダスマリナスのプライオリティ(優先度)は”何が何でも(井上のパンチを)もらわないことだ”みたいな。
こうなると勝てないよ。」
「才能と努力の面でさ、こいつどこまでやってるんだって思う。」
赤穂亮
第32代OPBF東洋太平洋スーパーフライ級王者。第71代日本バンタム級王者
「(ダスマリナスは)世界一位で弱い選手じゃないのにミスマッチに見えちゃうね。1Rから飲まれてるでしょ」
ダスマリナスのジャブに井上が左フックを合わせたシーンについて
「スピード差が全然違うでしょ。あれだけスピードがあったら合わせられるよね。普通はできないけど」
「あれ一発目に合わせられたら嫌だと思うよ。余計腰引けたでしょ。」
「最初に倒したパンチ。ドネアの時と同じじゃん。右アッパーからの左ボディ。あれ得意なパンチだよね。
「普通はサウスポーに対しては外側を取るのがセオリーだけど井上選手は関係ないもんね。真ん中に取ってジャブ突けるってすごいと思うよ」
「前回のラスベガスの試合よりもパワーアップしてたね。スピードもパワーも。調子良かったよね。強かった。」
「俺は左ボディは強くドスン(真っ直ぐ)と打ちたいわけよ。でもモンスターはこするように打つよね。あれはわざと打ってんのか?」
亀田史郎
ボクシングトレーナー
「やっぱり期待に応える試合するよな。予想通り前半に倒すんやから、これ普通の人間はできへんから。」
「素直に強い。なにより気持ちがあるわな。」
「バンタムで勝てるやつはなかなか難しい(いない)なと思うわ。4団体獲るんじゃないの」
「でも1Rと2Rは正直硬かったと思うよ。硬いながらでもあれやからな。」
「ダスマリナスは脚使えてない。あれでは駄目やわ。実力の差が出すぎた。」
次の対戦相手候補のドネアとカシメロについて
「(カシメロは)勢いがあるな。動物性の動きしてるからやりにくいから、ドネアがどうさばくか見たいねん。」
「(どっちと戦っても)素晴らしいこと。ビッグマッチやな。」
石井一太郎
第53代日本ライト級王者、第41代東洋太平洋ライト級王者
「俺がダスマリナス陣営だったらトランクスを上げさせる(ボディ対策で)」
「井上尚弥の場合は全部一発で終わるよね。的確性なんじゃないの。」
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