2023年12月31日大晦日に開催されるRIZIN45での朝倉海vsフアン・アーチュレッタのバンタム級タイトルマッチ。
様々な格闘家が予想しているこの試合。
各格闘家の勝敗と試合展開予想をまとめましたので紹介していきます。
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朝倉海vsアーチュレッタ、勝敗予想まとめ
瀧澤謙太
RIZINバンタム級で海選手と対戦経験のある瀧澤謙太選手は自身のYouTubeチャンネルで
「海選手（元谷戦を見て）技の精度も高くなって、技も増えたし打撃に結構差があるんじゃないかなって思ってて、寝かしてもリカバリーできて、打撃で仕留めるんじゃないかなと思ってますね。」
と、打撃で海選手のKO勝利を予想しました。
石渡伸太郎
元RIZINバンタム級ファイターの石渡伸太郎さんは
「当日のジャッジ次第だと思う。
それくらい展開としては予想ついてるんですよ。」
と、判定決着ながらジャッジによって左右するほどの微妙なラインだと予想します。
展開については
「海選手がパンチを当てます。ここでリアクション出るか出ないかここで分かれる。
効くは効くと思うけど、ダウンするか本当にふらついたりするかというのはわからない。
アーチュレッタはきれいにタックルで倒すっていうよりは、タックルからバックコントロールして、キメを積極的に狙うんじゃなくて、バックコントロール続けると思うんですね。
その中にパウンド混ぜたり膝を入たりとか、危険な攻撃を混ぜてくると思うんですね。
そこをどう評価するか次第だと思う。」
と、海選手のパンチ、アーチュレッタのバックコントロールからの攻撃の展開を予想します。
勝敗予想は
「それも全部踏まえた上で2対1にでアーチュレッタ選手の勝利を予想します。」
と、アーチュレッタの勝利を予想。
その理由は
「（RIZINルール的にはダメージでいったら、打撃の方と有利と言われることもあるが）アーチュレッタはパンチでは倒れない。
KOするんだったら頭蹴るしかない。
でも蹴れるかなって。レスリングのプレッシャーがある中、脚上げるってことは片脚になるんで、そういう相手にはパンチになりがちじゃないですか」
と、アーチュレッタの打たれ強さと、海選手がハイキックを出しづらくなると予想しました。
アーチュレッタの打たれ強さを語っていたのが印象的でした。
アーチュレッタはKO負けは一度だけで、その負けはハイキックからのパウンドですのでたしかにハイキックでないとKOは難しいという石渡さんの予想も納得です。
扇久保博正
RIZINバンタム級グランプリで優勝し、海選手と1勝1敗、アーチュレッタに1敗の扇久保博正選手は
アーチュレッタについて
「アーチュレッタは戦った感じ、打撃とタックルの見分けがつかない。あと日本人にはないテンポというか早いテンポでしたね。
様子見せず遠い距離からいきなりどんどん入ってきてそれを繰り返してくる。
僕1R完全にトップコントロールされてたんですけど組み技は強かったです。自分の有利なポジションでキープする力が強いなとおもいました。
打撃に関しては威力のあるパンチではない、蹴りは蹴ってこなかったって感じですね」
と、テンポの早さとトップコントロール力の強さを上げ、逆に打撃には威力はさほどないと評価します。
海選手については
「朝倉海選手は一回目戦ったとき、打撃を点で当てる力が強いと思いました。打撃の硬さは本当に強い。かなり痛い打撃を打ってくるという印象。
「海選手との2回目の試合ではテイクダウンディフェンス、腰の強さはありました。
ケツの下でクラッチ組んだら倒せる自信があるけど、倒せないシーンが何回かあった。
ただ、べったり背中を付けたときの寝技に関しては、そこまで強い印象はなかったです。
絶対に背中を付けないで闘って、殺傷能力のある打撃を打ち込んでくるという印象ですね。」
と、打撃の強さ、腰の強さを評価します。
試合展開と勝敗予想については
「アーチュレッタはレスリングで来るでしょうね確実に。僕と海選手の二回目のような戦いを仕掛けてくるんじゃないですかね。
打撃やりながらどんどんタックルに入っていって、時間を使っていって削っていく戦法で来るんじゃないかなと思います。
寝技入らせてクラッチ組ませたりすると厄介なので、海選手はそこらへんはやらせたくないでしょうね。
海選手は距離を取らずにどんどん前に出て行ったほうがいいと思いますね。
プレッシャーをかけて打っていった方がいいかな。
アーチュレッタは遠い距離から走りながら来るんで、パンチが来たところにスッとテイクダウンに来るんで、前に詰めてアーチュレッタに走らせないように、近い距離で打撃を打って行った方がいいかなと思いますね。
海選手は遠い距離から打撃を打つタイプじゃないので、アーチュレッタはじらして海選手が不用意に打ってきたところにタックル入る戦法何じゃないかなと思いますね。
テイクダウン取れるかは、海選手がファーストコンタクトでどれだけ、この打撃をもらったらヤバいなっていう印象を植え付けられるかがポイントですえね。
そこでテイクダウン取れなくてもタックルに入れる状態を作らせてしまうと、どんどんアーチュレッタのペースになってしまうと思いますね。
そんなに手を出さないほうがいいんじゃないですかね。
アーチュレッタは減量が毎回きついなのでボディーはかなり狙い目だと思います。
元谷戦で見せたテンカオは有効だと思う。アーチュレッタはキメが強いタイプではないので、テイクダウン取られても海選手は立てると思います。
僕がアーチュレッタとやったときパンチが結構はいったので、アーチュレッタはパンチに対する反応がそんなに良くないって感じだった。
海選手はパンチしっかり当てていくと思う、僕よりパンチ力あると思うので。
僕の予想は、海選手の2RKO勝ちかな」
と、具体的な展開予想とをし、海選手の2RKOを予想しました。
海選手に、距離を取るよりも近い距離で打撃を打ったほうがいいとアドバイスしていたのが印象的でした。
両者とも戦ったことのある選手なので説得力がありますね。
金原正徳
RIZINフェザー級で活躍する金原正徳選手は
「組み対打撃の展開になると思う。
たぶん付かされたりすることはあると思うけど、海も未来もケツついてからがすごく強いので、そう簡単に俺は寝かされないと思うし、しっかり組みの展開とか膝だったりとか、細かいパンチもめちゃくちゃ上手いので、俺は普通に海勝つかなと思っているんすけどね。
俺はちょっとレベルが差があるなとは思います。」
と、かなり海選手が有利と予想しました。
前田日明
アウトサイダー時代の恩師、前田日明さんは自身のYouTubeチャンネルで
「海が勝てるとしたら序盤ですよね。
海のハンドスピードに慣れないうちに、詰めて膝の連打からパウンドアウトというパターンしかないかなと思いますね。朝倉兄弟はパンチしかない。試合が長引くと削られて判定でやられちゃうでしょうね」
と海選手の勝ち筋は序盤のKO。長引くとアーチュレッタの判定勝利を予想します。
また、アーチュレッタについて
「相手のリズムを取らせないんですよ。相手の戦いやすいリズムを潰して、自分のいろんな攻撃をねじ込むのが上手いんですよね。アメリカの上位で戦っている選手の共通なパターン」
と、リズムの作り方の上手さを挙げます。
海選手にアドバイスを送る機会があったようで
「膝蹴りの根本的なやり方や接近戦での膝蹴りを教えました。どこまで身につけているかな？」
と言います。
このコメントは海選手が元谷戦で膝蹴りKOしたあとの試合です。
あの膝蹴りに更に磨きがかかっているのでしょうか。
また海選手の練習環境について
「朝倉兄弟に対して寝技でどういう対応をすればいいかアドバイスする人間がいない。実は隠れているかもしれないけど。パンチやキックが微妙になってバランスを崩すと自滅しますからね。自分の威力が出せるタイミングや間合いを崩されるとダメなんですよね。組まれてただ倒れないだけでは海外で通用しない。日本でやっていてもUFCの上位には勝てないんですよね」と、言います。
しかし、これは海選手のジムがJTTに変わる前で、未来選手がケラモフに負けたあと海選手が前田さんのアドバイスを聞き、ジムの環境を一新したそうです。
そして、海選手がアーチュレッタに勝った場合
「30歳でしょ？アメリカでチャンピオン獲るなら3年以内。アーチュレッタに勝って喜んで日本に残っているようでは海のキャリアはそこで終わりですね。チャンピオンになりたいなら早くアメリカに行くべき」
と、すぐにアメリカに舞台を移すべきと語りました。
堀口恭司
朝倉選手と戦ったことがあり1勝1敗の堀口選手は
「アーチュレッタはガチャガチャ攻めるんで、カウンターを海君がアーチュレッタの顔に当てるかなと。もしかしたら早い段階で海君が勝つのかな。」
でも（アーチュレッタが海君の打撃を）潜っちゃえば、アーチュレッタが泥沼にハメて勝つんじゃないかなと。だからお互い武器があるんで、ハメた方の勝ちですよね。
でも、パーセンテージ的には海くんがカウンターを撃ち抜いて勝つのかなと思います。
大沢ケンジ
朝倉選手と練習したことのある、元MMAファイターの大沢ケンジさんは自身のYouTubeチャンネルで
「本当にお互いがやりたいことがはっきりしてるというかアーチュレッタは両方出来ますね。距離を取りながら足を入れ替えて。アーチュレッタが何をしたいかといったら、どのタイミングで入るかっていうところになると思いますね。
で、海は距離を取りながら何か出入りしながら、いいところで組ませないっていう形になると思うんですけども。」
と、やはりストライカー対レスラーらしい、組んでくるアーチュレッタと距離を取る朝倉選手という構造になると予想します。
「アーチュレッタはレスリングがすごくしつこいし、入ってからのスクランブル強いんでね。
イメージ的に言うと、レスリング力を上げた扇久保。
海が一度扇久保に負けてますので、ちょっとあのとき苦戦してたんで」
と、アーチュレッタは海選手が一度負けている扇久保選手よりさらにレスリング力が高いと言います。
展開と勝敗については
「元谷戦で見せたような未来譲りのテンカオがあるんで、そこがどうなるか。
海も絶対潜られたくないんで、距離を取りながらどこかで膝をやったり、アッパー入れたりとか。ちょっと頭を下げながら入りづらくはすると思うんですけど、アーチュレッタは片脚（タックル）低いところから入って、ちょっと手繰り寄せながらスクランブルにしていくっていう展開とかもあるんでね。
しかも今回リングでやるっていうことで、リングでやるってなると立ち上がりづらい。
パーセンテージで言うとアーチュレッタが有利かな。判定で勝つ可能性が高いかな。
（海は打撃が上手いので）どこかパンチを当てれば倒すチャンスもあるかなと思うんですけど、やはりそうなってきた時に効いてくるのは、ボディーに蹴りとか膝を入れてから、アッパーとかね。
本当にアーチュレッタのテイクダウンを切れるか、距離をキープできるかになるんでしょうね。
アーチュレッタが、出入りはするんだけどそこまで離れずに、横に体をずらしながら徐々に徐々に近づいていくという展開になるのかなと思うんで、海がどれだけ近づかせずに長い距離でジャブを当てたり、前蹴りだったり、ミドル三日月とかで距離を話しながら、嫌がって入ってきたところにしっかりテンカオを合わすという展開なのかな。
まあ、パーセンテージ的にいったらアーチュレッタ60パーセント、海の40パーセント。
でも、気持ちが入るんで朝倉海の勝利を僕は祈ってますね。」
と、海選手が遠い距離からジャブや蹴り、アーチュレッタが入ってきたところにテンカオを合わせるという展開を予想しながらも、6対4でアーチュレッタ有利と予想しました。
まとめと本人たちのコメント
以上、海選手の勝利予想４、アーチュレッタの勝利予想２、どちらとも明言しなかった１。
という結果になりました。
展開はやはり、グラウンドにいきたいアーチュレッタと、打撃で支配したい海選手といった構図の予想が多かったですね。
Joycasinoのオッズでは、
アーチュレッタ1.69：朝倉海2.14
と、格闘家の予想に反してややアーチュレッタ有利と出ています。
割合を見てもこの試合はかなり予想が割れているようです。
ここからは海選手、アーチュレッタの本人たちのコメントを紹介します。
フアン・アーチュレッタ
アーチュレッタは
「アサクラはニューエイジMMAファイターだ。YouTubeを使いこなして、自分の立場を巧みに作り上げる。対して僕のような男はただハードワークをこなし、過酷な戦いに身を置くんだ。誰かに取り入ってタイトルマッチをせがんだりしない。
僕はキム・スーチョル、ナオキ・イノウエ、オオギクボ・ヒロマサの三人を倒した。全員アサクラに勝てる力を持った選手だ。その上でアサクラを倒せば大きな達成となる。僕からすれば、アサクラはすでに手の内を曝け出しているよ。試合から逃げたんだ」
と、RIZINバンタム級の強豪を倒した実績に自信を見せ、海選手が怪我で欠場したことを批判しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/832fb987f25d7f3e173cc2065a2bf780e2b9f8a7?page=1より
朝倉海
海選手は心配されている怪我について
「100％大丈夫です、違和感も全くない」
と問題ないと言います。
試合展開については
「理想は自分のやりたい時間を増やす。相手の得意な所には持ち込ませない。これが当たれば倒せるというのを何個か持っている。一発で仕留める自信がある。
大晦日に勝てていないので、何がなんでも勝つ。KOを目指すが、泥臭い試合になっても僅差になっても勝つ。勝ち切る」
と、KOを狙うが泥臭い展開も想定しているようです。
ここ数年は怪我で思ったように試合できなかった海選手ですが
「1年半ぶりの復帰戦にしっかり勝てて、実力的にも伸びてチャンピオンになれるなという所でケガをした。悔しい思いがあったが、良いコーチやトレーニングパートナーに出会って、成長出来ている。自分が一番強いタイミング。本当に万全な状態、勝てる」
と、コンディションの良さをアピールしました。
また兄の未来選手について
「兄貴の負けは誰が負けるよりも悔しい。今まで一緒に走り続けて支え合ってきたので、兄貴がうまくいっていないときは自分が頑張る番。気合が入っています」
と語ります。
今回は兄弟揃っての出場とはなりませんでしたが、未来選手はセコンドに入るようです。
心配されていた怪我ですが、万全な状態で臨めるといいですね。
トレーニング環境を一新し、UFCを目指している海選手はこの試合がターニングポイントになりそうですね。
個人的な予想
個人的な予想としては、やはりテイクダウンを狙うアーチュレッタと、スピードで翻弄し打撃で迎え撃つ海選手という構図になるかなと思います。
海選手がハンドスピードとフットワークでアーチュレッタに組ませず、序盤にパンチをまとめてKOできれば海選手が勝つと思いますが、MMAでのKOは難しいので序盤でKOは難しいのかなと予想します。
逆にアーチュレッタが中盤から海選手のスピードに慣れてきて、組みの展開が増えてきて何度かグラウンドの展開になり漬ける。
ラウンド終盤であれば海選手はそんなに体力を削られないと思いますが、序盤にテイクダウンを取られるとかなり削られてしんどくなるのではないでしょうか。
ですので、アーチュレッタの判定勝利を予想します。
しかしながら、打撃やスピードは海選手がかなり優勢だと思っているので海選手の勝ちも全然あると思います。
みなさんはどんな予想をしますか？
是非コメント欄で教えていただけると嬉しいです。
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