12月10日、大晦日のRIZINの追加カードとして朝倉未来対弥益ドミネーター聡志が発表されました。
朝倉選手は11月21日に試合をしたばかりで1ヶ月と10日後の短いスパンの試合に出場が微妙でしたが、前回の試合で大きな怪我もなく参戦が決まりました。
相手の弥益ドミネーター聡志選手ですがRIZIN初参戦でどういった選手かわからない方も多いかと思います。
今回は、弥益選手の解説と追加カード発表会の両者インタビューを紹介していきます。
- 朝倉選手のインタビュー
- 弥益選手のインタビュー
- 弥益ドミネーター聡志はどんな選手か
RIZIN26追加カード発表会でのインタビュー
弥益ドミネーター聡志選手のコメント
「みなさんはじめまして、ドミネーターです。自分はみんなが目指しているこの舞台に立つ資格があるとは思ってないんですが、朝倉未来選手が復帰戦ということで絶対落とせない(負けられない)というところで、自分みたいな格闘技を習っているだけの会社員を選び出していただいたという素晴らしいリスクマネジメント能力によってここに座っておりますので、できるだけ頑張りたいと思っています。よろしくおねがいいたします。」
と、自分を下げながらも朝倉選手や運営側への皮肉を交えたコメントをしました。
朝倉未来選手のコメント
「11月、判定負けをして、大晦日なんで格闘技を盛り上げるために出場することを決めました。なんでDEEPのチャンピオンじゃないのかなとは思ったんですけど(ドミネーター聡志選手は2020年9月に防衛戦で負けてチャンピオンから脱落)、誰が相手でもすぐに倒すような試合をしたいと思います。」
と、斎藤裕選手の時ほどではないですが、ドミネーター聡志選手がDEEPチャンピオンではなくなったことにチクリと口撃をしていました。
朝倉未来選手のインタビュー
痛めた拳の状況と連続参戦を決めた心境を聞かれた朝倉選手は
「手はちょっと痛むくらいですけど、まあ試合出来るなと思ったんで出ることにしましたね。
あと、視聴率取るのが俺しかいないかなってことで格闘技盛り上げるために出場を決めました。」
と、朝倉選手らしい返答。
ドミネーター聡志選手の動画は見たか。その感想は?という質問に対しては
「ずっとチャンピオンだったし、シンプルに本番で強い選手だなと思いますね。自虐かわかんないですけど、会社員だとか言ってるんですけど、俺のほうが忙しい中で格闘技やってるんで、舐めてかからないようにしっかり準備して試合に望み態度とおもいます。」
と返答。
前回の試合からの期間が短いことについては
「一番大きなところっていうのは精神的な部分というか、保守的になってた部分があったというか、昔に戻って狂気的な朝倉未来を出していこうかな、と思います。
この間の試合も不完全燃焼で、体力の切れないまま終わっちゃったんで公開は出し切ろうかなって感じです。」
と、アグレッシブに戦う姿勢を見せました。
弥益ドミネーター聡志選手のインタビュー
会社の理解は得られているのか、という問いに対してドミネーター聡志選手は
「自分としては黙認していただいているという認識でやらしていただいているので、ストップ入らないことを祈っております。」
と、笑いながら返答。
前回のDEEPの前にRIZINという言葉をDEEPのファイターたちが口にするのは否定的だったが、今回RIZINに出ることを決めた気持ちを聞かれると
「前回、自分負けてしまってるので誰とやりたいとか言う資格は持ってないと思ってるんですね。ただ、その中でいただけうる最上級のオファーをいただいたと思ってますので、そこに今まで自分が会社員として働きながら格闘技をやってきたんですけど、ある程度そこに誇りを持ってますので、そこをできるだけけがさないように自分も挑戦の気持ちを忘れないように受けさせていただきました。」
と、謙虚にコメント。
朝倉選手の印象を聞かれると
「真面目な話すごく強い選手です。前回、負けちゃったんですけどそれによって、幻想みたいなのは崩れたかもしれないですけど、それによって単純に強い選手っていう姿が浮かび上がってきたと思っていますので、そこに自分も全力で答えたいと思いますし、早い段階で喧嘩できればと思ってるんで、たまには喧嘩させてください。」
と、うちに秘めた戦闘心を垣間見せました。
ドミネーター聡志は謙虚なコメントで、朝倉選手は前回の負けを経験したからか、前回のような強気な返答はありませんでした。
弥益ドミネーター聡志はどんな選手?
名前: | 弥益ドミネーター聡志 |
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出身地: | 日本 茨城県 |
生年月日: | 1990年1月23日(30歳) |
身長: | 176cm |
体重: | 68.0kg |
所属: | team SOS |
戦績: | 17戦11勝(4KO・5一本)5敗1分け |
第9代DEEPフェザー級王者。11勝のうち9戦がKOか一本ということからアグレッシブで見ていて面白い選手ということがわかります。
高校時代、DREAMやPRIDEを見て刺激を受け、大学進学を機に地元の総合格闘技ジムに入会します。
2014年3月からDEEPに参戦すると、TKOやセンタクバサミ(脚で首をはさみ絞め落とす技)などインパクトの高い試合をします。
2018年10月、判定5-0で勝利しDEEPフェザー級チャンピオンになります。その後、一度防衛しますが2020年9月に判定1-4で負け、王座を受け渡しました。
ドミネーター聡志の面白いところはなんといっても、会社員をやりながら参戦しているところでしょう。
日中は仕事をし、夜にトレーニングを積んでいるそうです。
大沢ケンジの弥益選手の評価
かつて朝倉兄弟緒に練習していた大沢ケンジさんは自身のチャンネルで投稿した動画の中でドミネーター聡志について語っていました。
「すごくいい選手でめちゃくちゃ頭いい選手。つくば大学院卒業で一部上場企業で勤めてるし。戦う中ですごい頭を使う選手。」
と頭の良さを評価し、打撃が多彩で的が絞りづらい。かつ寝技が上手く、キメなどフィニッシュ率が高い選手、相手のことを研究して頭いいと称賛していました。
しかしながら、前回のDEEPの試合で腰の弱さを見せた、と弱点も語りました。
ちなみに朝倉選手については
「前回の敗北で朝倉未来への幻想が剥がれた。打撃は強いけどテイクダウンにもう少し対応できると思っていた。」
とも語っていました。
体力を気にせず狂気を見せると言っていた朝倉選手と、フィニッシュ率が高く「喧嘩がしたい」と言っていたドミネーター聡志の試合、かなり面白くなりそうです。
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