【格闘技】舐めプ挑発したらボコられた試合2~10選~【盛大に挑発した結果】

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格闘技の試合中、選手が相手を挑発する行為はそこまで珍しくありませんが、今回はそんな中でも挑発したはいいものの、その後盛大に相手にボコられた試合を紹介します。

前作はこちら

目次

【格闘技】舐めプ挑発したらボコられた試合2~10選~【盛大に挑発した結果】

アレン・ヴェスター vs エマニュエル・オーガスツ

最初に紹介するのはアレン・ヴェスター vs エマニュエル・オーガスツの試合です。

オーガスツは戦績こそ並ですが、メイウェザーに”最も苦しめられたボクサー”の一人にあげられ、トリッキーなファイトスタイルから酔拳マスターといわれていました。

試合が始まると横を向き観客に両腕を振るオーガスツ。
その後も、両手を叩いたりおどけてみたりと完全にアレンをおちょくり続けます。
リズムを取って観客を煽るなどやりたい放題。

しかし最終ラウンド、アレンをロープ際に詰めた瞬間でした。
アレンがコンパクトなパンチをまとめオーガスツダウン。
さっきまで手拍子を叩いていた観客は大歓声。
大の字になりキャンバスを見つめたままKO負けとなりました。

この試合でオーガスツはIBFとWBOのインターコンチネンタルタイトルを失いました。

ブッカー・シリワット vs アンソニー・ヘンブリック

続いては、試合前のパフォーマンスが盛大なフリになってしまったブッカー・シリワット vs アンソニー・ヘンブリックの試合を紹介します。

フェイスオフが終わり試合開始のゴング前、突如ヘンブリックが踊り始めます。
レフェリーの催促に目もくれずセコンドと一緒に踊り散らかすヘンブリック。

ようやくゴングが鳴ったかと思うと、今度は足を滑らせます。
足を拭いてもらうと確認のダンス。

ようやく試合が始まりますが相手のブッカーからするとかなり腹ただしいでしょう。
試合はパフォーマンスに反して、ヘンブリックがジャブで慎重に距離を取る展開。

1分半にはブッカーをぐらつかせます。
しかしその後、ブッカーの強烈なオーバーハンドをくらいダウン。
ギリギリで立ち上がりますがダメージは明らかです。

立っているのがやっとで再びダウン。
すでに戦闘意思はなさそうですが試合続行します。
直後、またもブッカーの強烈なオーバーハンドにキャンバスに崩れ落ちます。

ヘンブリックは意識朦朧でしばらく立ち上がれませんでした。
試合前の見事なダンスは、自身のKOへの餞(はなむけ)となってしまったのでした。

アート・ジマーソン vs レニー・ラパグリア

続いてはアート・ジマーソン vs レニー・ラパグリア。
理解に苦しむ展開の試合を紹介します。

試合が始まると快調にパンチを打ち込んでいくラパグリアですが、次第にジマーソンのインファイトに苦しめられる場面が増えていきます。
そして3R終盤、ラパグリアがパンチを効かされているにもかかわらずノーガードでパンチを受けます。

そして4R、コーナーにつめられると再びノーガードになるラパグリア。
その後も度々ノーガードでパンチを受け、その根性とタフネスさには驚きますが大丈夫なのでしょうか。

5R、またもノーガードで顔面にパンチを被弾するラパグリアですが、今度はジマーソンがボディに連打するとおもわずダウン。
なんとか立ち上がり打ち返します。
ノーガードにならず被弾しなければ有利になりそうな気もしますが、またもノーガードになるラパグリア。
そして、ジマーソンが待ってましたと言わんばかりにボディに連打しダウン。
根性で立ち上がり試合は6Rへ。

インファイトで負けじとパンチを打ち込んでいくラパグリア。
しかし、パンチを被弾するとまたしてもノーガードになります。
これにはもちろんジマーソンがボディを打ち込み、ラパグリア三度(みたび)ダウン。
ロープの外に出てしまうほどのダウンにレフェリーは試合を終わらせました。

普通にやっていれば勝てたかもしれない状況で、不要なノーガードで同じダウンを繰り返すという、理解に苦しむ試合でした。

マーク・マグサヨ vs ラファエル・レイエス

続いてはマーク・マグサヨ vs ラファエル・レイエスです。

試合が始まると、両者互いに鋭いジャブやフックを放っていきます。
しかし、マグサヨが高速の左のコンビネーションを当てると、ラファエルは『ここに当ててみろよ』と言わんばかりに自分の顎をグローブで叩きます。 
さらに『もっと打ってこいよ』と挑発を続けるラファエル。

2R、マグサヨがガードの上からラッシュをかけると、ノーガードで笑ってみせます。

しかし3R、ラファエルがローブローをアピールしたスキにボディを入れられダウン。
立ち上がりますが不満そうです。
プレッシャーをかけると、またも打ってみろよとノーガードで挑発。

4Rには逆にローブローで注意を受けます。
そしてバッティングでも注意。

5Rに入るとマグサヨが次第にパンチを効かせていきます。
途中ラファエルがバッティングをアピールするもレフェリーはスルー。
腹を立てたラファエルがバッティングし、これは注意を受けます。

そして、マグサヨが再びパンチを効かせラッシュをかけます。
ラファエルは、前半のように打ってこいと挑発する余裕がありません。

そして、最後は左アッパーを被弾しキャンバスに膝をつきます。
そのまま座り込みKO負けとなりました。

威勢よく、打ってこいと挑発したはいいものの、次第にそうは言ってられなくなったラファエルでした。

ピチット・チョーシリワット vs 山口圭司

続いては、伝説のボクサーを真似た選手の末路を紹介します。
ピチット・チョーシリワット vs 山口圭司(けいじ)。

96年当時、ナジーム・ハメドというノーガードで挑発しながら相手を圧倒してしまう伝説級のボクサーが活躍しており、山本KID選手や須藤元気選手など多くの格闘家が影響を受けていました。
山口選手もその一人で、この試合は山口選手のWBA世界ライトフライ級タイトルをかけた二度目の防衛戦です。

試合にはハメドと同じようなデザインのトランクスで出場です。
1R、リーチを活かし慎重にアウトボクシングをする山口選手。
2分、ピチットのパンチをかわすと少しノーガードでアピールし、少しずつ挑発が増えてきます。

2R、ノーガードで手招き。ピチットのパンチをかわし、自信があるのかノーガードで顔を近づけます。
まさにハメドさながらの挑発です。

しかし打ち合いからサイドにステップバックしたところに、ピチットの強烈な右フックが山口選手の顔面を弾き飛ばします。
意識朦朧のまま立ち上がりますが、足元はふらつきレフェリーに試合を止められました。

連続の挑発から一撃KO負け。
山口選手はベルトと尊厳を失い、リングを後にしました。

アシュレイ・セクストン vs ウスマン・アハメド

続いては試合前の挑発が恥ずかしい結果を生んでしまった試合を紹介します。
アシュレイ・セクストン vs ウスマン・アハメド。

リングインするとカメラ目線でノリノリに踊り散らかすウスマン。
かなり上機嫌です。
今度はアシュレイがリングインすると一目散に駆け寄っていき、睨みつけ挑発。
リングコールされると強烈なブーイングを浴びますが嬉しそうに両腕を上げます。

試合が始まると、試合前の態度と打って変わって慎重なアウトボクシングをするウスマン。
しかし2分、突然アシュレイの強烈なカウンターが炸裂。
一発で失神し、すぐにTKOとなりました。

衝撃のダウンにセコンドとドクターがすぐに駆けつけます。

試合前のノリノリの挑発から一転、わずか2分で地獄行きとなったのでした。

マイク・タイソン vs ピーター・マクニーリー

続いては、あのマイク・タイソンを挑発してしまった選手を紹介します。
相手はピーター・マクニーリー。
タイソン出所後、初の対戦相手ですが試合前の記者会見ではタイソンを痛烈に侮辱。

試合前のフェイスオフではタイソンを見ながらニヤニヤと笑うマクニーリー。
タイソンは無表情でじっと見つめるだけですが、逆に恐怖感を覚えます。この息をひそめた野獣が牙を剥くのはすぐでした。

1R、ゴングと同時に駆け寄っていき攻撃を仕掛けるマクニーリーにタイソンのストレートがヒット。
マクニーリーが尻餅をつきます。
試合が始まって数秒の出来事です。

マクニーリーは立ち上がり、再び駆け寄って攻撃を仕掛けます。
なりふり構わず打ち合いに出るマクニーリー。

しかし、ブレイクとなった後、再びタイソンの強打に崩れ落ちます。
立ち上がるもののふらつくマクニーリー。
ここでなんとマクニーリーのセコンドがリングに上ってきてしまいます。
試合結果はマクニーリーの失格負け。
実質、タオル投入のTKOではないでしょうか。

果敢にもタイソンを挑発し立ち向かっていったマクニーリーですが、相手が悪かったようです。

シェーン・モズリー vs リカルド・マヨルガ Ⅱ

続いては因縁の対決、シェーン・モズリー vs リカルド・マヨルガ2戦目を紹介します。
2015年に行われた試合ですが、2人の因縁は2008年から始まります。

トラッシュトークや挑発が得意なマヨルガは、試合前のフェイスオフでくわえタバコでモズリーに近づき、モズリーがキレて乱闘騒ぎとなったのです。

そして今回は、試合前の会見でマヨルガがモズリーの彼女のお尻を触り、またもモズリーがキレて乱闘騒ぎに。
さらにマヨルガは計量で約3.3キロも体重超過をし、罰金が課せられた上での試合でした。
体型を見れば減量を諦めていたのは明らかでしょう。

試合が始まると速いパンチを打っていくモズリーですが、次第にマヨルガが体重を生かしたパワーパンチを振るってきます。
しかし、ハンドスピードには圧倒的にモズリーに分(ぶ)があります。

3R、モズリーのジャブにマヨルガがノーガードで挑発。
顔を近づけ、被弾しても『もっと来いよ』と言わんばかりに両手を広げます。
その後もマヨルガの挑発は止まりません。

しかし5R、6Rとモズリーがパンチを効かせると、次第に挑発する余裕がなくなってきます。
そして6R終了間際、モズリーのレバーブローがカウンターで突き刺さると、少し間をおいてキャンバスに座り込みます。

レフェリーのカウントに首を振るマヨルガ。
ボクシング人生初のテンカウントによるKO負けとなりました。

試合前、試合中と挑発を続けたマヨルガに、見事モズリーが怒りの鉄槌をくだしたのでした。

 青木真也 vs アルナウド・ルポンArnaud Lepont Vs Shinia Aoki 

ミルコ・クロコップ vs 山本宜久

続いては、挑発により怒らせてはいけない相手を怒らせてしまった試合、ミルコ・クロコップ vs 山本宜久を紹介します。

山本選手はこの前の試合でPRIDEヘビー級グランプリ出場をかけてマーク・ケアーと戦いましたが、ケアーはタックルに失敗し頭をマットに打ち失神。
1R40秒、ケアーの自滅により山本選手がパウンドを追加し勝利となりました。
消化不良の試合でしたが、山本選手は「とっさにDDTを使った」と発言。
ケアーに対しても「薬を使わなければこんなもん」と言い、苦情が殺到したそうです。

そこで、強豪ミルコ相手に査定マッチという名の禊(みそぎ)として組まれたのがこの試合です。
ミルコも同じ日に試合をしており、こちらも1RKO勝利ということもあり、試合はその僅か2週間後に行われました。

試合が始まると、グローブタッチの瞬間にローキックを放つミルコ。
山本選手は再びローキックをもらうと、『もっと打ってこいよ』と言わんばかりに笑顔で太ももを叩きます。
さらに追撃されても笑顔を見せる山本選手。
しかし、脚はふらつきダメージがありそうです。

左ストレートを放つ山本選手ですが、その際ミルコが左手でサミング(目に指が入る)したとアピールします。
試合再開され、ミルコがハイを放つと肩を叩きながら笑います。

そして、再びミルコのサミングにより中断。
観客からはブーイングが起きます。
ミルコはそのつもりがないようで納得いっていない様子です。

再開後、グローブタッチを求める山本選手を無視してローキックを浴びせるミルコ。
かなり苛立っているのがわかります。

そして、山本選手がタックルに行くも上を取られサッカーボールキックを浴びます。
立ち上がるもののフラフラの山本選手。
ミルコが怒りの鉄槌を浴びせたたところで、試合終了。
ミルコのTKO勝利となりました。
ミルコの鼻息荒く腕を上げる様子からその怒りが伝わってきます。

山本選手は、この負けでヘビー級グランプリ出場の切符と大事な物を失ってしまったのかもしれません。

ヒース・ヒーリング vs 中尾芳広

最後に紹介するのは、2005年に行われたヒース・ヒーリング vs 中尾芳広(よしひろ)の試合で起きた珍事件です。

試合前、眼光鋭くにらみつける中尾選手。
ヒーリングも集中している様子です。

そして事件はこの直後、試合が始まる前に起きるのです。

リング中央でフェイスオフする両者。
にらみ合いで中尾選手が顔を近づけると、なんとヒーリングにキスをしたのです。
中尾選手にとっては軽い挑発だったのでしょう、しかしヒーリングにとっては許しがたい行為でした。

その直後、ヒーリングは中尾選手の顎に右フックをお見舞い。
中尾選手は失神しキャンバスに倒れ込みます。

ヒーリングは呆れた様子で中尾選手を批判します。

立ち上がれない中尾選手は担架で運ばれ、この時点ではヒーリングの反則負けとなります。

納得のいかないヒーリングは、興奮しながら自分の正当性を主張、抗議します。
結局、この試合は「過剰な挑発をした中尾選手にも非がある」とし、無効試合に改められました。

大晦日に行われたこの試合後、中尾選手は病院のベッドで年越しを迎えるハメになりましたが、病院のベッドで見た初夢は「ヒーリングにキスをした」夢だったそうです。

中尾選手はその後、リングネームを”中尾KISS(キッス)芳広”に改名。
PRIDE移籍直後の会見でも、対戦相手についてニヤリと笑いながら「カッコいい男がいい」とコメントするなど、完全にネタとして受け入れたのでした。

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