【格闘技】舐めプに成功!挑発が得意な選手7選

【格闘技】舐めプに成功!挑発が得意な選手7選

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試合中における挑発や舐めプは成功すれば、盛り上がりかっこいいものですが、失敗すれば普通の負けよりも遥かに惨めなものとなってしまいます。

しかし、そんな挑発を圧倒的なスキルで成功、得意としていた選手たちを紹介します。

逆に、舐めプや挑発をして失敗した試合を紹介した動画もありますので、合わせてご覧いただけると嬉しいです

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目次

【格闘技】舐めプに成功!挑発が得意な選手7選

ナジーム・ハメド

ハメドはまさにこの動画のテーマにぴったりで、挑発そのものがファイトスタイルになっているような選手です。

ボクシング元IBF・WBO・WBC世界フェザー級王者、実質的にはWBAも加えて4団体統一王者です。

試合の多くを両腕をだらりと下げたノーガードで相手をあざ笑い、信じられないような瞬発力と角度のスウェーで相手のパンチをかわし、全く予想できないタイミングでパンチを放ってくる選手でした。

サウスポーではあるものの頻繁にスイッチングをするので、あまりサウスポーの印象はなく、前手、後ろ手関係なく、瞬発的に猛獣が獲物に、身体ごと飛びかかかるようなパンチを放つなど、どこをとっても型破りなスタイルのボクサーでした。
これまでのボクシングを真っ向から否定するようなハメドのスタイルは、当時異質な存在で衝撃的でした。

スティーブ・ロビンソンとのタイトルマッチでは、亀のようにガードを固めるロビンソンに対して、ノーガードの挑発をしてパンチを誘います。それに乗せられたロビンソンは、連打で応戦。
ハメドがカウンターで迎え撃ちます。ペースを握ったハメドはロビンソンをKO。初栄冠を手にしました。

試合中にダンスを踊るのは日常茶飯事で、入場シーンでも派手な格好で踊りながら歩いたり、リングインでは宙返りで入るなど、常に派手なパフォーマンスをする選手でした。(エンリケ・ヘルナンデス)

このトリッキーなスタイルはデビュー戦から一貫しています。派手なリングインパフォーマンスもデビュー戦から行っており、彼のメンタルの強さがわかります。

ハメドの驚くべきところは、挑発をしながらもパワーパンチを的確に決め、相手をKOしているところです。小柄ながらも37戦36勝31KOと高い勝率、KO率をほこります。

こういった挑発をする選手は、アウトボクシングを得意とする選手が多いですが、ハメドは軽量級屈指のハードパンチャーなのです。

このスタイルは、先ほど紹介した須藤元気選手、山本KID選手にも影響を与えたと言われ、ボクシング漫画”はじめの一歩”のブライアン・ホークのモデルにもなっています。

そのファイトスタイルからは意外にも、基礎的な技術はしっかりしていたと言われ、トレーニングも欠かさなかったといいます。
しかし、そのトレーニングスケジュールは、夜中に突然始めたり、旅行先でトレーニングしたりと、ハメドらしいトリッキーなものでした。

試合前後にもビッグマウスや挑発をするなど、歴代最高のエンターテイメントボクサーであることに異論がある人はいないでしょう。

ロイ・ジョーンズ・ジュニア

ロイ・ジョーンズはずば抜けた身体能力と反射神経を生かした、型破りなボクシングスタイルで有名な選手です。

重量級4階級制覇の王者で、歴代でも最強ボクサーの一人とされています。ノーガードの構えから人間離れした反射神経と破格のスピードで、相手を挑発しながらパンチをかわし、自分のパンチだけを当て圧倒してしまうのです。

vsデビッド・テレスコ

デビッド・テレスコ戦では、好戦的なテレスコのパンチをノーガードでかわし、自分のパンチだけを当てる一方的な展開を見せます。

5Rにはロープ際で手招き、自らコーナを背負い「もっと来いよ」と挑発。しかし、テレスコもジョーンズのカウンターを警戒してか、なかなか踏み込めません。

踏み込めば、ジョーンズの速射砲が待ち構えています。

そして、さらにはジョーンズがノーガードで舌を出して挑発、ジャブを打ってきたテレスコに2発のカウンターをお見舞いします。

なおもジョーンズはコーナーを背負い、「打ってこいよ」と挑発しますがテレスコは手を出さず距離を取ってしまいました。

他にも、横を向いて踊ったりと挑発を続けながら、終始一方的にパンチを当て続け3-0の判定勝利をしました。

vsリチャード・ホール

WBA暫定王者のリチャード・ホール相手には、ノーガードで顔面を差し出し、ギリギリでかわしたと思ったら右腕をぐるぐる回しストレートを決めます。

このパンチはジョーンズが得意としている打ち方です。挑発しながらもしっかりと有効打になっているところが、ジョーンズのすごいところです。

リチャードのパンチを全てかわし、一方的にカウンターを決め、リチャードの後ろに回り込み更に追撃、とやりたい放題です。

ここまで相手のパンチを華麗にいなす選手はいたでしょうか。まるで闘牛士のようです。ましてやこれがライトヘビー級という重量級だから驚きです。

リチャードのパンチをかわし、目の前で踊りだしたシーンでは解説者も思わず笑ってしまうほどでした。

vsジェームズ・トニー

ジェームズ・トニーとの試合では、ジョーンズが奪ったダウンの中でも有名なシーンが見られました。

両腕をおろしノーガードで相手を挑発するジョーンズ。それを真似したトニーに一瞬の踏み込みで左を当てダウンを奪いました。

トニーもまた、センス抜群の名チャンピオンで戦前ではトニー有利の声も多かったこの試合は、ジョーンズのワンサイド。終わってみれば3-0でジョーンズの圧勝でした。

vsグレン・ケリー

グレン・ケリーとの試合では、おそらくジョーンズのハイライトの中でもっとも有名なシーンが生まれました。

いつものように変幻自在なステップで、一方的に攻めるジョーンズ。(2:41)

6Rには戦慄のボディでダウンを奪うと7R、なんとロープ際でジョーンズが両腕を後ろに組み、ノーガードでケリーの前で顔を差し出したのです。

ケリーは慎重にジャブを放ちますが、ジョーンズがそれらを全てかわすと高速の右でカウンターを決め、ケリーはダウン。
未だかつて、ボクシングでこんなシーンがあったでしょうか。そのままケリー立ち上がれず、ジョーンズのKO勝ちとなりました。

この衝撃的な光景に、会場の歓声はしばらく止みませんでした。

vsエリック・ルーカス

そして最後に紹介するのがエリック・ルーカスとの一戦です。これもジョーンズの有名な話ですが、試合そのものというよりも、試合前のジョーンズの行動が驚きでした。

並外れた身体能力、抜群の運動神経の持ち主のジョーンズは独立リーグでプレイしていたこともあるほど、バスケットが上手い選手でした。

そんなジョーンズはルーカスとの試合の前に、バスケットの試合に出場したのです。
しかも、世界タイトルのベルトをかけた防衛戦。そんな大事な試合の前にバスケットの試合に出るなど、ルーカスにとってはかなりの屈辱だったでしょう。

ルーカスは後に世界王者になり3度防衛をした決して弱くない選手です。
しかし、ジョーンズは一方的な試合展開で差をつけ、11Rルーカス陣営の棄権によりTKO勝利を収めました。

バスケットの試合のあとに11Rも戦い勝利したのです。このエピソードはジョーンズの運動神経、体力、メンタルの規格外っぷりがわかるエピソードでした。

ちなみにそのバスケットの試合では4得点、2アシストを記録したそうです。

マーク・ハント

マーク・ハントはK-1GP2001のチャンピオンで、初期はK-1、中期はPRIDE、後期はUFCとキックから総合に渡り活躍した選手です。

K-1時代はよくノーガードで挑発をしていました。ノーガードでの挑発は普通は、ノーガードで相手の攻撃をかわしながら挑発しますが、ハントの場合は打たれ強さを生かして、よく相手のパンチを顔面で受けながら挑発していました

レイ・セフォー戦では、セフォーの左フックを被弾すると、両腕をおろし笑いながらセフォーに語りかけます。
これにはセフォーも笑いながら軽いジャブを放ち、なにか会話をします。

そして、セフォーのワンツーを被弾するとまたもノーガードで挑発。セフォーもまた試合中によく挑発する選手で、ハントに呼応するように笑いながら挑発で返します。

セフォーがパワーパンチを打ち込むも、なおも顔面で受け『効かねえよ』とばかりに叫ぶハント。セフォーはハードパンチャーで、決して軽いパンチではありません。
そんなセフォーのパンチをノーガードで顔面で受けるとは、異常な打たれ強さとメンタルがなければできないことです。

試合は、判定でハントの負けとなりましたが、ハントへの喝采は止みませんでした。

ジェロム・レ・バンナとの3戦目では、2Rローキックでダウンを奪われ、後一度のダウンでKO負けという状況。立っているのもやっとの状態でコーナーに追い詰められ、バンナのハイキック、左を被弾します。

しかし、ハントはコーナーに体を預け両腕をロープにかけ耐えます。この光景に観客は大興奮。
2R終了時ロープにもたれかかって立ってるのがやっとの状態で、島田レフェリーが試合続行の確認をしますが、3Rも続行。

フラフラの状態ながらも3R終了間際にはバンナからダウンを奪います。

試合は、判定負けとなりましたが、ハントは負けても”あっぱれ”と言われるような名試合を多く生む選手でした。

アンデウソン・シウバ

アンデウソン・シウバは総合格闘技の選手で、2000年代のUFCで活躍し、それ以前は日本の修斗やPRIDEにも出場していました。

その圧倒的な強さから全盛期は歴代最強にも上げられ、UFCの最多連勝記録や、歴代2位の連続防衛記録を持っています。

ノーガードで挑発しながらも、類まれなる反射神経やボディワークで、相手の攻撃をかわしカウンターを決めるファイトスタイルで、試合を盛り上げる選手でした。

しかし、クリス・ワイドマン戦では醜態を晒してしまいます。ノーガードで仁王立ちしたり、相手のパンチを笑いながら手を振ったりと挑発を繰り返します。
その後も、ワイドマンの目の前で踊ったり、『もっと来いよ』というジェスチャーをしたりと挑発を続けました。

しかし2R、ノーガードで挑発するアンデウソンにパンチを連打するワイドマン。ガードせずにスウェーで避けようとするアンデウソンですが、左フックをかわしきれずに被弾。
絶対王者の衝撃的なKO負けとなりました。

以降、アンデウソンは一気に負けが込み始め、8戦7敗で現在に至ります。

挑発は試合が盛り上がりますし、相手を圧倒できればかっこいいですが、負けると普通の負けより何倍もかっこ悪くなる諸刃の剣、ということがよくわかった試合でした。

シュガー・レイ・レナード

レナードは5階級制覇王者で、歴史的な名ボクサーです。

レナードもまた、アリと同じように軽快なフットワークで、挑発しつつアウトボクシングをするのが得意な選手です。

ロベルト・デュランとの1戦目では、逆にデュランからの挑発を受け、自分のボクシングができなかったレナードでしたが、2戦目では、1戦目の鬱憤を晴らすようにデュランを挑発しながらアウトボクシングを続け、しびれを切らしたデュランの試合放棄により、レナードのTKO勝利となりました。

この1戦は”ノーマス(もううんざりだ)事件”として語り継がれるようになります。

レナードが挑発とアウトボクシングでデュランの心を折った一戦でした。

須藤元気

須藤選手は変幻自在のトリックスターと言われた総合の選手で、トリッキーなファイトスタイルで知られていました。

試合中に横や後ろを向いたり、ダンスを踊ったり、時にはロープに掴まり後ろ向きで飛び蹴りをしたりなど、かなり自由奔放な動きを見せていました。
トリッキーな動きにばかり注目が行きがちですが、しっかりと実力もありUFCで2勝1敗、2サブミッションの記録を残しました。

総合の選手ながら、キックの試合にも出ており、トリッキーな動きからバックハンドブローを得意としていました。

モハメド・アリ

モハメド・アリの名は、おそらく格闘技に詳しくない方でも聞いたことのある名前かと思います。

偉大な戦績、社会的な影響が大きかった選手でしたが、ボクシングスタイルやパフォーマンスでも有名な選手でした。

挑発を得意としていた選手としては元祖かもしれません。

ヘビー級史上最速の一人とも言われるアリは、リングを駆け回る華麗なステップやスウェーで、当時ヘビー級では革命的なアウトボクシングを魅せました。

同じくヘビー級史上最速と言われているタイソンに「アリは私には速すぎる。」と言わせるほどです。

モハメド・アリの挑発は試合中だけではありません。むしろ、試合前の挑発で試合を盛り上げるのが得意でした。
現在では格闘技で当たり前に行われる、トラッシュトークもアリが広めたと言われています。

アントニオ猪木と対戦した際も、会見で激しく挑発していました。

アーチー・ムーアと対戦した際は、4RでのKOを宣言し、宣言通り4RKO勝利を収めました。

そして、有名なのがソニー・リストンとの試合です。当時リストンは27連勝中、戦えば毎回相手のどこかの骨を折るほどのハードパンチャー。マフィアとの繋がりがあり、その風貌からも多くのボクサーから恐れられていました。

しかし、当時”カシアス・クレイ”をリングネームにしていたアリは、試合前の会見での挑発はもちろん、リストンの自宅に行きメガホンで罵倒、リストンのジムに押しかけては挑発し、乱闘騒ぎにまでなったのです。
その挑発は試合直前の計量まで続きました。

当時無敗のアリは、8RKOを宣言していましたが、ボクシングファンや記者の多くはリストンの勝利を予想しました。

しかし、試合が始まるとアリが軽快なフットワークとスウェーでリストンのパンチをかわし、鋭いジャブやストレートを当てていきます。
みるみるうちにリストンの顔が腫れ上がっていき、6R終了時リストンの棄権によりアリの勝利となりました。

アリは宣言よりも早い6Rで大番狂わせを起こしたのです。

そして時は流れ10年後、アリは無敗の絶対王者ではなくなっていました。服役で3年半のブランクを作り、復帰後2敗を喫し、4年間世界王者のベルトを巻くことができていません。

対戦相手はジョージ・フォアマン。40戦40勝37KOと驚異の戦績をほこり、当時アリに黒星を付けたジョー・フレイジャー、ケン・ノートンを2Rで粉砕している、25歳無敗の若き王者です。

勢いに乗る若手とベテラン。奇しくも、10年前のリストン戦とは立場が逆でしたが、アリの王者返り咲きを予想している人はいませんでした。

ザイールで行われたこの試合、アリのファンは現地語で「アリ・ボマイエ(アリ、殺しちまえ)」と叫びます。

試合が始まると、パワーパンチを打ち込んでくるフォアマンに対して、アリがロープにもたれかかりパンチを受けたり、クリンチを続けます。
一見、防戦一方に見えそうな構図ですが、これはアリがフォアマンを打たせ続け、疲れさせる作戦でした。
後に、アリ自身が”ロープアドープ”と名付けたこの戦法は、この試合を象徴する伝説的な作戦となりました。

試合中も「打ってこいよ」と、挑発するアリ。フォアマンは力の限りパワーパンチを打ち続けます。

しかし、6Rを過ぎた辺りでフォアマンが失速。明らかに疲れています。
そして8R、打ち疲れてクタクタになったフォアマンの隙きを見て、アリが一気に攻勢に転じます。

ロープ際で体を入れ替えると、一気にラッシュをかけ、アリの右ストレートがフォアマンの顎をとらえると、フォアマンはよろよろと崩れ落ちます。

そのままフォアマンは10カウントを聞き、アリのKO勝利、世界王者返り咲きとなりました。
この試合は、”キンシャサの奇跡”と呼ばれ、当チャンネルの”感動・泣ける試合ランキン”動画でも紹介した、今でも語り継がれる試合です。

挑発を、文化、奇跡の勝利の要因にまで押し上げたアリが、”若き挑戦者”、”老兵”と2つの立場で世紀の番狂わせを起こしたのでした。

おわりに

最後までご視聴いただき誠にありがとうございます。

他にも、舐めプや挑発が得意な選手がいるかと思います。
ぜひ、コメント欄にて皆さんの好きな”舐めプや挑発が得意な選手”を教えていただけたら嬉しいです。

今後も格闘技に関する動画を投稿していくので、ぜひチャンネル登録よろしくおねがいします。

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